当院のインプラント
について
インプラントとは、義歯が外れてこないように、骨に直接埋め込んだ人工の歯のことです。
これまでは、歯の欠損した部分にはブリッジを渡したり、入れ歯をさしたりしてきました。ところが、ブリッジのために歯を削ると、削った歯が弱くなってその寿命が短くなることがあります。また、入れ歯は痛みをともなったり、外れたり、動いたりするために、装着後の不快感が難点でした。
このために開発されたのがインプラントで、現在、定評あるブローネマルクシステムの成功率は95%以上(10年成功率)といわれています。
いまや、インプラントは、ブリッジや入れ歯に代わる次世代の治療手段として確立されたものと考えられています。
ブローネマルクシステム
当院で使用するインプラント材料は、世界的に絶大なる信頼性と、30年以上の臨床実績を誇る、スウェーデン・ノーベル・バイオケア社のブローネマルクシステムインプラントです。ノーベル・バイオケア社は、インプラントの分野での老舗で、最高の生体材料を使用した製品のクオリティと安全性は、世界中で高い評価を得ています。
チームGについて
「チームG」とは、当田中歯科医院と、あきる野市の西瀬戸岡歯科医院から結成されたインプラント専門チームのことです。
患者さま一人ひとりの状態に応じて、一般開業医、矯正医、口腔外科医の各分野の専門医が診査・診断を行います。
個々の医師が共通の目標を認識したうえで、治療に取り組みます。
ここには、「患者さまにご満足いただける理想のチーム治療を」という、わたしたち共通の願いが込められてもいるのです。
インプラントの構造
- インプラント体(Fixture)
インプラントの本体で、骨の中に埋め込み、咬む力を支えるもの。 - アバットメント
インプラント本体の上に置かれて、インプラント用の歯を支える場所。 - 上部構造
アバットメントの上に設けられた人工の歯。 - スクリュー
インプラント本体とアバットメントを固定するもの。
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インプラントの種類
- ブローネマルクシステムインプラント(N/B)
- リプレイスインプラント(N/B)
- ITIインプラント
- POIインプラント
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材質
- 純チタン
- チタン合金
インプラントの表面はこれまで、機械で滑らかに磨いたものが主流でしたが、現在では、骨面との結合(osseintegration)を強化させるために、粗面構造を持つものが主流となっています。(TiUnite)
インプラントの
メリットとデメリット
Meritメリット
- 取り外しの必要がない上に、自分の歯のように感じます。
- 見た目が美しいです。
- もともとの歯(天然歯)に悪影響がありません。
- 天然歯と同じように噛むことができます。
- 発音障害がほとんど起こりません。
- 顎骨がやせません。
Demeritデメリット
- 治療期間が長くかかります。
- 治療費が高額です。
- 外科手術が必要になります。
適応症・禁忌症
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適応症(インプラントが可能)
- 基本的には骨があればインプラントが出来ます。
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禁忌症(避けた方がよい場合)
以下に該当する方はインプラント治療ができないことがあります。
- 高血圧
- 心筋梗塞・脳梗塞
- 血液疾患(血友病など)
- 糖尿病
- 内分泌疾患
インプラントの出来る人・出来ない人
- 18歳以上であれば年齢に制限はありません。
- 喫煙は禁忌症には入りませんが、インプラント処置後に大きな影響を及ぼすことがあるので、なるべく禁煙をお勧めしています。なお、インプラント処置の前後2週間は禁煙が必要になります。
- 患者さまがメタボリック症候群など全身にかかわるご病気の場合は、内科医との緊密に連携をとり、細心の注意をはらって治療に臨みます。
インプラント治療の流れ
最初にインプラント治療を受ける患者さまのほとんどが、きっと、不安を感じていらっしゃることでしょう。
でも、どうかご安心ください。
私たちスタッフは、みなさん一人ひとりと息をあわせて、安心して治療を受けていただけるように、心から努めております。
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Step01診査
安全で確実なインプラント治療を行うには、まずなによりも、術前の慎重な診査が必要です。
口腔内のCT検査を含めた、事前診査を十分に行います。 -
Step02概要の説明(期間や費用・メリット・デメリットなど)
治療方針のご説明などは、患者さまに安心して治療を受けていただけるよう、時間をかけてできるかぎり丁寧に行っております。
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Step03精密検査(レントゲン検査・CT検査など)
歯と歯肉の状態を把握した後、その下にある骨の状態を精査します。
たとえ歯肉が盛り上がっていても、骨の様子は外側からでは正確にはつかめないため、レントゲンとCTスキャンで、その状態を確実につかむことが重要です。
というのも、骨の量と質は、インプラント治療の土台とも呼べる大切な存在だからです。
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Step04治療計画
治療計画では、失った歯の本数、残っている骨の量(垂直的長さ)、またご予算などを検討して、理想的な治療像と、その後のメンテナンスのあり方を総合的に探ってゆきます。
インプラントを埋めるべき部位と本数、付随する手術、治療期間などの計画も、患者さまとご一緒に考えてまいります。広範囲に渡る歯の欠損や、さまざまな附帯手術を必要とするような大規模な症例では、治療計画を何回かに分けて行うこともあります。
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Step051次OPE
インプラント手術を行う場合、インプラント部分に麻酔薬を注射します。
抜歯するときとほぼ同量の麻酔薬を使います。
麻酔が効いているためほとんど痛みを感じずに手術を受けることができます。手術後は、麻酔が切れてからも、痛みが抑制されるように、痛み止めや抗生物質等のお薬を飲んでいただきます。
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Step062次OPE(1回法の場合は不要)
1次手術の際に骨をつくる手術(GBR)をした場合は、2回目の手術を行います。
インプラントを顎の骨に貫通させます。 -
Step07上部構造の作製
インプラントが顎の骨と完全に結合したら、次にアバットメント(上部構造の土台)を連結します。
見た目は、自然の歯とほとんどかわりません。歯肉が治癒するまで、個人差がありますが、1~3週間ほどかかります。
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Step08装着
仮歯で試しに生活してみて、特に問題がないようでしたら、歯型を採って、最終的な被せ物を作製し、セットします。
歯肉が治癒するまで、個人差がありますが、1~3週間ほどかかります。
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Step09メンテナンス
インプラントは完全な人工物ですから、継続的なプロのメンテナンスが欠かせません。
治療後も、メンテナンスとして、3ヶ月に1度のかみ合わせの定期的な調整と、クリーニングは必ずお受になるようお勧めしています。あなたの歯やお口を生涯健康に保ってほしい。
それが当院の心からの願いです。
予防に勝る治療はありません。
治療費
インプラント体 | 250,000~300,000円 |
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アバットメント | 50,000~100,000円 |
上部構造(金属) | 70,000~100,000円 |
上部構造(セラミック) | 100,000~120,000円 |
1本合計 | 350,000~450,000円 |